ワイドパンツの種類
10年ほど前より、国内ではエフォートレスシックの潮流が起こり、今や定番になったワイドシルエット。着用時が快適だという事も相まって、オンラインショップでも買いやすく、ワイドパンツのトレンドが今も継続しています。
しかし、一括りにワイドパンツと言っても微妙にデザインが異なるものもあり、細分化されています。
本日はそんなワイドパンツの種類についてご説明したいと思います。
・ガウチョパンツ
ガウチョパンツは裾に向かって広がった七分丈のパンツを指します。足をスリムに見せやすく、女性らしいスタイルを可能にしてくれます。ガウチョとは、南米で17世紀から19世紀にかけて居住し、牧畜に従事していたスペイン人と先住民その他との混血住民の事で、当時その人たちが履いていたパンツのデザインが元となっています。2014年ごろにGUが販売し出した事で一気にマスに広がり、今でも人気アイテムの一つとなっています。
・バギーパンツ
Baggy(バギー)という言葉自体は「だぶだぶ ふくれた」という意味を指しますが、「袋のようなパンツ」が語源となっています。発祥は18世紀から19世紀にかけてイギリスの中産階級で流行したことから今日まで親しまれています。特徴としては、全体のシルエットが幅広で、裾に向かってほぼストレートの形のものです。またウエスト位置が高いものが多く、足長効果も期待でき、スタイルアップしやすいアイテムとなっています。長身の方は特に映えやすいアイテムですね。レトロな雰囲気から、今風のワイドシルエットのコーデまで楽しめてコーデの幅も広がりそうです。
・スカンツ、スカーチョ
どちらも一時期流行りのワードとしてファッション雑誌中心に紹介されていましたね。語源としては、スカンツは、一見スカートに見えるパンツの事で、スカートとパンツを合わせた造語です。スカーチョは、スカート+ガウチョの造語で、スカートに見えるガウチョパンツのことを指します。どちらもあまり意味は変わらないのですが、差別化するなら丈の長さでしょうか。マキシ丈のものを「スカンツ」、七分丈のスカートに見えるものを「スカーチョ」と分けておくと理解しやすいでしょう。一時期、アイテム名を組み合わせて造語を作ることで流行を作り出そうという動きがよく見られましたね。コート×カーディガンでコーディガンなど…。トレンドワードなので、今もこのワードを使っている人はあまり見かけません。総称して「ワイドパンツ」と呼ばれる事が多くなっているのではないでしょうか。
上記がわかりやすいワイドパンツの分類になります。丈感やシルエットなど、微妙な差はありますから、アパレルショップで販売員さんに希望を伝える際に「ワイドパンツ」と言うより、上記のアイテム名を伝えてもらうと、希望のアイテムを探してくれるかと思います。是非、参考にしてみてください。